東洋医学でみるそれぞれの体質にあった体調管理の方法とは?
①エネルギーが不足したどんより疲労タイプ
エネルギーは目に見えないため、イマイチピンとこないかも知れませんが、ここでいうエネルギーとは仕事や行事がひと段落ついたときに気が抜ける。といったときのことです。
全ての原動力となるエネルギーは誰にでもあるものですが、このエネルギーが不足したタイプは生まれつきの体質だったりするため、特に夏のエネルギーをたくさん消費する季節は苦手でバテやすい傾向にあります。
胃腸が弱いという特徴もあるためスタミナのつくがっつりした食事も得意ではありません。本調子ではないときには、なるべく胃腸に優しい消化に良いものを食べて、ゆっくり休むようにしましょう。
オススメの食材:納豆などの豆類、牛肉、鶏肉、たまご、うなぎ、かぼちゃ、玉ねぎ、生姜
控えたい食材:冷たいもの、生もの、高脂肪食品、チョコレート、唐辛子やわさびのような刺激の強い食材
②エネルギーの巡りが悪いどんより停滞タイプ
エネルギーがスムーズに流れないタイプは、ストレスや運動不足によってエネルギーの巡りが悪くなりやすくあります。
エネルギーの巡りが悪くなると体が重たく感じたり、イライラ、喉に何かがつっかえを感じることがあります。
エネルギーの異常は体内の血や水の異常にも繋がりやすいため、ストレスを溜めないように心がけ、エネルギーを停滞させないようにしましょう。
オススメの食材:玄米、レバー、イカ、あさりやしじみなどの貝類、柑橘類、セロリ
控えたい食材:味の濃いもの、(頭痛があるときに)辛いもの、(ガスやゲップが多いときは)イモ類、豆類、ごぼう
③血液が不足したカサカサタイプ
栄養素である血が不足したタイプは、全身に栄養を巡らせることができないため、貧血や立ちくらみ、肌のツヤや潤いがなくなる傾向にあります。
ダイエットや偏った食事、無理な運動は避けるようにしましょう。
食事や睡眠の時間が乱れないように気をつけて、規則正しく過ごすことを心がけましょう。
オススメの食材: 赤身肉や青魚、豚肉、うずら卵、ブロッコリー、人参
控えたい食材:(体を冷やす食材)ゴーヤ、きゅうり、なす、南国フルーツ、高脂肪食品、刺激の強い食材
④血液の巡りが悪いドロドロタイプ
「気は血の母」と表現されることもあるように、血は気(エネルギー)と一緒に体中をめぐっています。そのため、気の巡りが悪くなれば血行も悪くなってしまいます。
血のめぐりが悪い状態でいると体調も悪くなってしまい、また元の状態に戻すためにはとても時間がかかってしまいます。
血のめぐりを良くするためには軽い運動やストレッチを行うと◎
自律神経の乱れを整えて血流を良くすることも心がけましょう。
オススメの食材:きのこ、青じそ、ネギ、玄米、マグロ、イワシ、玉ねぎ、ニンニク、らっきょう
控えたい食材:脂肪の多い食品、バター、ケーキ、塩辛いもの、味が濃いもの、冷たい飲み物
⑤水分代謝が悪いむくみタイプ
水分代謝は涙や唾液などの分泌液などの素であり、皮膚や髪の毛、粘膜などを潤し、関節などの働きを滑らかにします。
しかし、水分代謝が悪くなると体内の皮膚や関節内に溜まってしまいむくみの原因になってしまうことが。また、体の中の余分なものと結びつき、体が重い・だるいといった症状が出てきてしまいます。
水分代謝が良くなる食材をとったり、ストレッチを行ったりして水分代謝のめぐりを良くしましょう。
オススメの食材:玄米、小豆、海藻、きのこ、かぼちゃ、じゃがいも、こんにゃく、バナナ
控えたい食材:脂肪の多い肉類、ベーコン、卵黄、いくらなどの魚卵類、高脂肪食品、味が濃いもの
⑥水分が不足したカサカサタイプ
ストレスや過労、睡眠不足、食生活の乱れから起こりやすいのがこの体質です。
体の中の水分が不足することで、喉が乾いたりから咳をはじめとする乾燥性の症状や、手や足裏がほてる、寝汗をかいてしまうことがあります。
なるべく水分をとるようにし、水分を消耗する性質のある辛いものや脂っこいもの、お酒は極力避けるようにしましょう。
オススメの食材:豆乳、豆腐、豚肉、鶏肉、れんこん、トマト、レモン、メロン
控えたい食材:香辛料、薬味野菜、冷たいもの
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この体質チェックは必ず1つに当てはまるものではなく、「エネルギーが不足した水分代謝が悪いタイプ」と2つ合わせたタイプになることもあります。
また、普段の体質とは異なっていても「最近手のひらや足裏がほてってしまうなぁ」という時には、当てはまる症状から「今は体内の水分が不足している状態なんだ」と原因を知ることができます。
日々の自分の体調の変化に気づき、向き合うことで、より毎日が心身共に健やかな状態で過ごせるようになると思います。ぜひ一度自分の体質をチェックしてみてくださいね!